法事に何を着たらいいのか、お悩みの女性が多いかと思います。
お葬式などは喪服を着ればいいとわかっていますが、法事の場合「平服で来てください」と言われることもあり、迷ってしまいますよね。
学生のころや若いうちなら許されることでも、社会人になると「知らなかった」では済まされないマナー違反もあります。
法事の服装で失敗しないように、マナーをきちんとおさらいしておきましょう。
■三回忌までは喪服を着用
四十九日から三回忌までの法事は、喪服を着用しましょう。
喪主や近しい親族の場合、正喪服を着用することもあります。
喪主や三親等の親族でなければ、順喪服を着用することが一般的です。
光沢のない素材を使った無地の黒いワンピース、スーツ、アンサンブルを選びましょう。
■七回忌以降は平服を着用
法事が七回忌以降になってくると、「平服でお越しください」と言われることも増えてきます。
この平服ですが、決してそのまま“普段着”という意味で受け取ってはいけません。
「平服で」と指定されたときの服装は、デニムやTシャツなどのカジュアルなものではなく「略礼服」を指し、喪服の種類で言うと『略喪服』とも呼びます。
普段着で行ったら恥をかいた……という声もたまに聞かれますので、注意が必要です。
■それぞれの喪服の扱いがややこしい!という方へ
喪服には格式があり、それぞれを正喪服、準喪服、略喪服といいます。
ややこしく感じてしまいますが、私たちがお葬式などで着用している喪服のほとんどが「準喪服」です。
正喪服は喪主側が着るものなので、参列者は着用しないことがマナーになります。
準喪服は、私たちがイメージする一般的な喪服で、「準」といってもお通夜やお葬式などに着用できる正式な喪服です。
略喪服は喪服に準ずるものという位置づけで、ダークスーツなどの暗い色合いのきちんとした服装をいいます。
学生の場合、制服を略喪服とします。
それではこれより、「正喪服」「順喪服」「略喪服」について、それぞれのポイントをご紹介します。
法事の服装マナーをおさらい!【準喪服って?合わせる小物は?】
法事に着ていく服装はどのようにすればいい?「身内だけだから……」と油断していると、マナー違反で恥をかくことも。いざという時のために、しっかりおさらいしておきましょう。今回は、法事の時の服装マナーについて、色々とご紹介します。
法事の服装マナー【1】法事のときの女性は何を着用すればいい?
法事の服装マナー【2】正喪服
正喪服とは、喪服の中でももっとも格式が高い正式な服装で、葬儀や一周忌までの法事で喪主や近しい親族が着用するものです。
■和装
染め抜き五つ紋の、黒無地の着物を着用します。
五つ紋とは、背中、両袖、両胸の五か所に家紋の入ったもののことです。
帯は黒で、白い足袋、黒い草履を身につけます。
結婚指輪以外のアクセサリーは基本的に身につけません。
■洋装
ワンピースやアンサンブルなどのブラックフォーマルを着用します。
極力肌を隠すデザインで、夏でも長袖を着用します。
リボンやフリルなどの装飾はない、シンプルなデザインが望ましいです。
法事の服装マナー【3】準喪服
準喪服とは一般的な喪服のことを指し、一般参列者としての葬儀や法事に参加する際の服装です。
「準」と言えど正式な喪服のため、喪主や遺族側が身につけることもあります。
スーツ、アンサンブル、ワンピースなどの黒のフォーマルウェアで、黒のストッキング・パンプスを着用します。
パンプスは、ヒールが低く、装飾や金具のないシンプルなものを選びましょう。
正喪服の洋装とは異なり、フリルやリボンなどの控え目な装飾があってもマナー違反になりません。
法事の服装マナー【4】略喪服
略喪服は、三回忌以降の法事などで、喪主側から「平服で」と指定されたときに着用する服装です。
他にも、急なお通夜などへ参加する場合に身につけます。
黒や濃紺などのダークカラーで、地味なスーツやワンピースなどの控え目な服装が一般的です。
ストッキングは黒もしくは肌色、靴は黒の装飾や金具のないパンプスを合わせます。
法事の服装におすすめのアイテム【1】ストッキング
程よい透け感のある、ブラックのストッキング。
透け感のある黒のストッキングは、濃淡で陰影を作り、脚を綺麗に見せてくれます。
法事の服装に使う時は、破けてしまった時用にスペアを用意しておくと安心!
法事の服装におすすめのアイテム【2】黒のコート
ベーシックなデザインと落ち着いたブラックのチェスターコート。
ボタンなどの装飾も少なくプレーンなデザインなので、法事の時の服装にもおすすめです。
ベーシックなコートは普段使いもしやすいので、マルチプレイヤーとして持っておいて損なし。
法事の服装におすすめのアイテム【3】ぺチコートパンツ
見えても安心な黒のペチコートパンツ。
法事の時の服装は基本的にスカートであることが多く、普段パンツスタイルに慣れている女性の場合、過ごしにくさを感じることも多くなります。
ストッキングの上からペチコートを着用しておけば、万が一スカートの中が見えても安心ですし、冷え対策にも役立ちます。
今回は、女性が身につける法事の際の服装マナーについて、色々とご紹介しました。大人なら冠婚葬祭に限らず、TPOに応じた服装ができる女性でいたいもの。マナーをしっかりおさえて、ふさわしい服装を心がけましょう。